FF×MTGのカードが発表されるにつれて、俺の周りでも俄かにMTG熱のようなものが盛り上がりを見せている。
かくいう俺もガッチガチのガチ勢じゃないにしろ、やはりFFが好きなので、ついつい新作カードの情報を気にしてしまう日々を送るのだった。
そんな中見つけたのが《暗黒騎士、セシル》というカードだった。
「セシル出るの? そりゃあ出るよね、だってセシルだもんね? ひゃっほーーーーーーーーーーーーーーーーうううううううううっっ」
というのが、情報を見た時の俺の最初の反応だったのだが。
この暗黒騎士セシルというカード、能力をよく見てみると、なんというか…そう、なんというか!
なんか腑に落ちない能力をしているように思うんだ。
もしかすると、俺の考察が足りないせいなのかも知れないんだけどさ!

接死
あんこく ─ これがダメージを与えるたび、そのダメージに等しい点数のライフを失う。
その後、あなたのライフ総量があなたの初期ライフ総量の半分以下なら、これをアンタップし変身させる。

絆魂
プロテス ─ これが攻撃するたび、ターン終了時まで、これでないすべての攻撃クリーチャーは破壊不能を得る。
暗黒騎士セシルは、言わずと知れたFF4の主人公だ。
知名度が高すぎて、うちの近所の猫でも知っている。
偽ガイア王に騙されて、暗黒騎士として無実の人々の命を奪ってきた過去を悔やみ、パラディンとして生まれ変わり、仲間を守るために戦うことを決意する。
セシルとは、そんなキャラクターである。
そんな原作をオマージュしたのだろう、MTGのセシルのカードは、「表:暗黒騎士、セシル」「裏:覚醒のパラディン、セシル」という二面構造になっている。
最初は暗黒騎士としてスタートして、プレイの途中から変身(ジョブチェンジ)をするのだ―――わが身を削って敵を殲滅する暗黒騎士から、パーティーを守るパラディンへと。
このカードを見たとき、俺は、ああよく出来てるな…セシルらしいな…と思った。
このカードを見た、その瞬間はね。
でもね、その後よくよく考えてみたら、何かおかしくない? っていうことに思い至るんだ。
この暗黒騎士セシル(覚醒のパラディンセシル)っていうカード、もしデッキに使うとしたら一番相性がいいのは、スーサイドブラック系のデッキなんじゃね?
悪役デッキなんじゃね? って。
たとえば《死の影》を使ったデッキである。

死の影は-X/-Xの修整を受ける。
Xはあなたのライフの総量である。
死の影デッキは、メインクリーチャーである死の影を場に出すために、猛烈な勢いで自分のライフを削り込む必要がある。
具体的に言うと、死の影が自身の能力で墓地に落ちてしまわないように、8点以上のライフを《思考囲い》《殺し》《四肢切断》などを使って、自ら失うようにプレイする訳だ。



そして最後は(できれば3ターン目くらいで)、限界にまで自身のライフを減らしてP/Tが膨れ上がった死の影のアタックを通して勝つ、といった脳がヒリつくような戦術を旨とする。
旨とする…この言葉かっこいいな。
そんなデッキなものだから、暗黒騎士セシルは、死の影デッキのようなスーサイドブラックのデッキには相性ぴったしだと考えられる。
暗黒騎士セシルの能力は、2/3接死。
1マナで出る黒クリーチャーとしては、破格なほど強い。
接死持ちのため、対戦相手は暗黒騎士セシルのアタックを、積極的にブロックしてこない。
さらにはBad能力として持たされている「暗黒騎士セシルが与えたダメージに等しい分だけ、あなたはライフを失う」も、そもそもスーサイドブラック系のデッキならばへっちゃらだ。
なぜならばスーサイドブラックの使い手は全員Mだからd……
う、うんっ(咳払い)。
スーサイドブラックの使い手は、倒される前に倒してしまえば問題ないよね? という考え方をしているからだ。
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この暗黒騎士セシル、人によっては
「死の影デッキには入らないんじゃないの? セシルが変身したら、絆魂持ちになっちゃうし」
という見解を持つ人も居るかも知れないが、今のところ俺はそう思っていない。
絆魂で困る状況なら、セシルをアタックさせなければいいし、絆魂で得たライフを失う手段はたくさんあるからだ。
コイツとかね。👇

もしセシルの絆魂がそこまで心配なら、死の影を使わないスーサイドデッキにセシルを投入すれば、なんの問題もなく活躍をしてくれるだろうし。
困ると思うんだよNE☆対戦相手は。
自分のライフを削ることで火力を出してくるデッキが、途中から回復なんてし始めたらさあ(;´∀`)
死の影デッキも含めて、スーサイド系の一番の敗因とは自分のライフを削りすぎたことによる敗北なんだよね。
スーサイド系のデッキは、ライフコントロールを誤るといとも簡単に自滅をする、とても脆いデッキなのである。
そうすると、暗黒騎士セシル(覚醒のパラディンセシル)というカードは、まさにスーサイドの為に用意された救世主なのでは。
なんていうことを、俺は思ってしまうのだ。
もしもである、諸君。
もしも、この暗黒騎士セシルというカードにとって一番相性が良いデッキが、スーサイドブラック系のデッキだった場合。
俺はFF4のファンであるが為に、ジレンマを抱えるのである…。
だって、僕たちの正義の味方セシルが、
どろっどろの黒クリーチャーを守りながら戦うことになってしまうのだからね!( ゚Д゚)
そういうところだぞ、MTG!!
ほんと、そういうところだMTG、キミはほんとにもーーーーっ。
なんで僕たちの主人公セシルを、スーサイド系のデッキでこそ輝くような能力にしているんだっ。
おかしいやろ、FF4の主人公のセシルが、どろっどろの黒クリーチャーを守りながら戦うってさ!!
そんなにイヤと言うならね?
セシルをスーサイド系のデッキに、使わなければいいだけのハナシなんですがね!!( ゚Д゚)
こちらがねっ?
でもお願いマジックさん、そういうところちゃんとして。
FF4の主人公のセシル君、これどう見ても、スーサイド系の黒デッキに入れるのがベストな能力になっていませんか?
駄目やん、セシルが黒のクリーチャーを守りながら戦うのは。
黒クリーチャー(しかもエグいスーサイド系)を守りながら戦うパラディンなんか居るか! じゃん。
俺の考察、どうか、どうか間違っていてくれ。
俺はセシルをスーサイド系のデッキに投入したくない。
でも、ああでもやっぱりセシル君、スーサイドブラックで使うのが一番ベストな能力になってない?
ちゃんとしてよ、MTG。
セシルのコンセプトに合っているようで、合っていないよ。
正義の味方になっていないんよ、今のままだと、セシルというカードは。
あとセシルのカード、背景もちゃんと書いて。
もやもやっとした背景じゃなくて、街とか飛空艇とか、FFのストーリーが感じられるような背景にして。
お願ーーーーーーーーーーーーーい、MTGさん!
うるさいファンでゴメンね。
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